あの丘まで歩こう
丘についたら
ポットのお茶を飲もう
よく冷えているよ
君の分と2杯分用意したんだ
服にかかる水しぶきのように
すぐに乾いてしまった小さな記憶
1秒が千年になる
あの時の偶然が
今も君の心に残っているなら
旅の支度はできたかい
必要なものは全てトランクの中
あとは自由になった心だけ
混在しすぎて
もう何者かもわからない
ひと色に染めたい
それが何色であっても
君の夏は褪せることなく
そこに置いて来たまま
ずっとずっと
そのままに
幼稚園のころ習ったよね
休んで休んで叩いて休んで
そう
カスタネットのリズムだよ
女子たるもの
心に一人は魔女を住まわすべし
魔女の糧は乙女心
安全供給できるうちは大人しいもんだよ
魔法で雇い主を美しくしてくれるしさ
面倒な固定観念で埋め立てられた心など
この際
雨に流してしまえ
風に飛ばしてしまえ
サラ地の心を開拓してみたい
銀の糸 銀の糸
この糸を辿れば雨雲の糸玉
少しずつほぐしてセーターを編んだら
真夏の太陽が見えてくるね