Summer Gate

梅雨明け前

虹色の花の庭

その庭先の向こう側には

深いグリーンの夏が門を開けて待ってる

old days box #03

水筒に麦茶をいれたよ

ポケットにキャラメルと胡麻煎餅もいれたよ

ぼうけんに行くんだ

 ひとりで行くんだ

勇気もあるんだ

お母さんは茶碗蒸しを作って待っててね

 

Radio Dinosaur chapter#04

その日のぼくは盛り上がっていた

机の上の小型ラジオの前にはりついて、ひとり鼻息が荒かった

ラジオでは次々とジョーク大会の飛び入り参加者がジョークをしゃべりまくる

Radio Dinosaur chapter#01

Radio Dinosaur chapter#02 

Radio Dinosaur chapter#03

＊昔昼寝してたら見た夢の中の物語の続きです＊

長い長い昼寝の長い長いお話です＾＾

ちょっとおヒマで読むお時間があればmore>>をどうぞ

wing #02

翼があるなら

挑戦したいよ

世界中の空を飛んでみたい

虹の下をくぐり抜けてみたい

feel easy

午後３時を過ぎたあたりから

光が斜めに流れて行く

少しだけ眩しくて手をかざす

昔のことも先のことも今のことも

目眩がしそうなほど遠く感じる陽射しに

身体が溶けてしまいそうなる

Rose's Feast

退屈な晩餐

新しいドレスと宝石店とご主人の出世と噂話

人生はそれだけじゃない

それだけじゃもったいない

もっと自由に旅してみたい

エメラルド色の海とサファイア色の海を越えて

The old man and the sea

老人は毎日釣り糸を垂れていた

しかし針にかかった魚はそっと海に帰してしまう

 慌てることもなく焦ることもなく急ぐこともなく

毎日毎日静かに釣り糸を垂らす

老人は地球を釣るのが目的だった

Duty of a cat

本日のスケジュール

 午前中昼寝

 昼食は遅めに

終了後は直ちに昼寝

 午後は寝心地を主体に猫会議

夕食後睡眠法について討論会

その後いよいよ本睡眠

 猫の仕事は何だって？

夢を見ることに決まってるじゃないか

mind reset

いくら考えても答えが変わらない

それなら気持ちは決まってる

あとはやるかやらないかだ

わかっているんだよ

だけど、だけどね

やるかやらないかで考えてしまうんだ

rainy flower

明るく笑う花

 泣かない花

雨の日の花

雨の日になら

その涙を隠せるから

June Sky Swallow

見上げていると

身体が軽くなって

うまく飛べそうな気がしてくるよ

６月の青い空になら

sadness sea

「もうサヨナラだよ、ごめんね」

「お前のせいじゃない、気にするな」

ただひとつの後悔

ambience

流体でも個体でもない

実体もなく名前もない

鼓動に合わせてただ心に滲ませる

 無限に漂う時間を

weathercrow

鶏はあっちを向いて

雨が来るぞと叫んでる

俺はそっちは向かないよ

晴れの日だけ教えてくれよ

last dance

 （クールス R.C / ラスト･ダンスはcha･chaで）

ラストダンスは陽気にchachaで

せめて今夜は涙忘れて

抱きしめて

何も言わずに

サヨナラの言葉はつらい

泣かないで

あの頃のようにもう一度

微笑んで